2007年 04月 03日
ジェイムズ聖地へ行く |
先日見た「パラダイス・ナウ」のイスラエル人プロデューサーでもあった、アミール・ハレルがプロデュースし、エルサレム生まれのラアナン・アレキサンドロヴィッチが監督した作品。
主人公はアフリカの村からエルサレム巡礼のためにやってきた青年。
イスラエルというと紛争が相次ぐきな臭い場所というイメージがあるが、
一方で当然ながらエルサレムという聖地は、約束の地、憧れの場所でもあると再認識。
イスラエルにやってきた彼が不法労働者と見なされたことをきっかけに、
外国人労働者のブローカーのもとでこき使われる。
ブローカーはブローカーで、自分の父親の持っている土地を手放して一儲けしようと企みながらも、恐妻家であり、父親と自分の妻の板挟みになるという設定で、単なる悪役ではない。
主人公がブローカーの父親の使用人に起用されてからは、
ホーム・ドラマのような展開も見せつつ、
宗教と資本主義という大きなテーマに迫っていく。
特にブローカーの父親とのやり取りを通じて次第に主人公が資本主義のコツを会得し、中間搾取する側にまわるあたりが秀逸。
「使われる側にまわっていてはダメだ」という言葉には、
思わず自分のライフ・スタイルを考えてしまったりしたが、
それは僕だけでなくこの映画を見た多くの人が考えるのではないだろうか。
主人公のライフ・スタイルが変わっていくに従い、変わっていく服装も効果的。
辛辣でありながらアフリカ音楽を効果的に使って、陽気なムードを失わないのも良かった。
イスラエルという国のインサイダーでありながら、
こうした作品を作るアミール・ハレル、ラアナン・アレキサンドロヴィッチの
映画人としての力量に感服。
6/23からUPLINK Xにてロードショー。
主人公はアフリカの村からエルサレム巡礼のためにやってきた青年。
イスラエルというと紛争が相次ぐきな臭い場所というイメージがあるが、
一方で当然ながらエルサレムという聖地は、約束の地、憧れの場所でもあると再認識。
イスラエルにやってきた彼が不法労働者と見なされたことをきっかけに、
外国人労働者のブローカーのもとでこき使われる。
ブローカーはブローカーで、自分の父親の持っている土地を手放して一儲けしようと企みながらも、恐妻家であり、父親と自分の妻の板挟みになるという設定で、単なる悪役ではない。
主人公がブローカーの父親の使用人に起用されてからは、
ホーム・ドラマのような展開も見せつつ、
宗教と資本主義という大きなテーマに迫っていく。
特にブローカーの父親とのやり取りを通じて次第に主人公が資本主義のコツを会得し、中間搾取する側にまわるあたりが秀逸。
「使われる側にまわっていてはダメだ」という言葉には、
思わず自分のライフ・スタイルを考えてしまったりしたが、
それは僕だけでなくこの映画を見た多くの人が考えるのではないだろうか。
主人公のライフ・スタイルが変わっていくに従い、変わっていく服装も効果的。
辛辣でありながらアフリカ音楽を効果的に使って、陽気なムードを失わないのも良かった。
イスラエルという国のインサイダーでありながら、
こうした作品を作るアミール・ハレル、ラアナン・アレキサンドロヴィッチの
映画人としての力量に感服。
6/23からUPLINK Xにてロードショー。
by shida-a
| 2007-04-03 20:38
| 映画