2008年 11月 29日
椎名林檎10周年記念ライヴ |
さいたまスーパーアリーナにて、椎名林檎のデビュー10周年記念ライヴ。
大編成のオーケストラを全編にフィーチャーし、
大会場ならではの演出を随所に盛り込んだものすごい密度のステージ。
ストリングスのアレンジは、かなり大胆で、バンドのアレンジとのコンビネーションの巧みさが光ると思ったら、アレンジを仕切っているのは、彼女とのコラボ作品も発表した御大の斎藤ネコだった。
楽曲は彼女自身が作詞作曲したものが大半だが、演出には70年代の歌謡曲全盛時代を思い出させるような要素が多く、一見エキセントリックに見えて、実はスタンダードもきちんとこなせる資質をしっかりと発揮していた。
その一方で、七歳になる自分の子供や実兄の椎名純平もエンタテイメントの素材として組み込むあたりからは、芸人根性の凄みも感じ、妊娠を公表した時の毅然とした振る舞いを思い出したりもした。
それにしてもこれだけ成熟した気骨を示す彼女が、まだ30歳というのには、改めて驚かされる。20代の女性からしたら、圧倒的なオーラを放つ姉御として支持したくなるのは当然だろうな。
ひとつだけ残念なのは、本来このライヴは、レヴューの取材となるはずだったのが、編集部に対して掲載前の原稿チェックの要請があったため、仕事としては流れてしまったこと。
これについては、僕は編集部のスタンスを支持する。
この種の情報の統制が、ろくでもない状況を作っていることは、もはや明らかだと思うのだが……。
大編成のオーケストラを全編にフィーチャーし、
大会場ならではの演出を随所に盛り込んだものすごい密度のステージ。
ストリングスのアレンジは、かなり大胆で、バンドのアレンジとのコンビネーションの巧みさが光ると思ったら、アレンジを仕切っているのは、彼女とのコラボ作品も発表した御大の斎藤ネコだった。
楽曲は彼女自身が作詞作曲したものが大半だが、演出には70年代の歌謡曲全盛時代を思い出させるような要素が多く、一見エキセントリックに見えて、実はスタンダードもきちんとこなせる資質をしっかりと発揮していた。
その一方で、七歳になる自分の子供や実兄の椎名純平もエンタテイメントの素材として組み込むあたりからは、芸人根性の凄みも感じ、妊娠を公表した時の毅然とした振る舞いを思い出したりもした。
それにしてもこれだけ成熟した気骨を示す彼女が、まだ30歳というのには、改めて驚かされる。20代の女性からしたら、圧倒的なオーラを放つ姉御として支持したくなるのは当然だろうな。
ひとつだけ残念なのは、本来このライヴは、レヴューの取材となるはずだったのが、編集部に対して掲載前の原稿チェックの要請があったため、仕事としては流れてしまったこと。
これについては、僕は編集部のスタンスを支持する。
この種の情報の統制が、ろくでもない状況を作っていることは、もはや明らかだと思うのだが……。
by shida-a
| 2008-11-29 05:25
| ライヴ