2007年 04月 13日
痛快だった区長候補討論会 |
リリー・フランキーのポスターがあちこちに貼られ、
まちの雰囲気もけっこう変わってきた13日の夜に世田谷区民会館で
世田谷区長選候補による討論会が開催された。
出馬が予定されているのは熊本のりゆき氏、鈴木よしひろ氏、水間けんいち氏の三人。
当初は不思議なことに討論の議題に下北沢の再開発問題はあげられていなかった。
だが会場で参加者からリクエスト用紙で質問を受け付けていたので、
僕もその旨を記入しようとしたら、なぜか僕の受け取った資料には、
質問用紙が入っていなかったので、受け付けまで戻って記入して提出。
結果的にはこれに関するリクエストがかなり多かったようで、
急遽後半で質問に加えられ、討論会のハイライトとなった。
三人の中でこの問題に一番明確に反対の意思を表明したのは鈴木候補。
「私が区長になったら計画は中止します」
「私が区長になったら下北沢の道路計画は中止するとメディアの方も報道してください」と繰り返し明確に言い切った時は、場内に息を呑むような緊張感が走った。
現在の区長でもある熊本候補は、あいかわらず防災を名目に再開発を推進すると言い切る一方、水間候補は「いったん中止して民意を問う」と述べたが、
鈴木候補からスタンスのあいまいさを指摘され、
さらに熊本候補からも「(熊本区政以前の)大場区政の時に助役として計画を推進したあなたが中止できるのか?」と突っ込まれるひとまくには、
笑いをこらえるのに苦労した。
子育てについても鈴木候補は託児所を増設し、待機児童をゼロにすると述べていたが、
これは民営化が主流となっている現在の状況の中では、極めて異色の発言らしい。
他にも「私は改革するスタンスの人間なので、今までの区政で良い、平穏無事な路線を選びたいという人は、他の候補を選んでください」で鮮明な姿勢をアピール。
「私も町会に加入しようとしたけれど入れてもらえなかった。自民党でも公明党でもないからですかね? 行政が区民の意見を聞くといっても、けっきょくこういう町会の意見を聞いて、区民の意見を聞いたということにしてしまうんですよ」という発言も受けたが、特に僕自身に響いたのは「私を支持する人は困難な道をともに歩むという覚悟を持ってください」という一言だった。
単に甘い言葉で関心を惹き付けるのではなく、ラディカルに改革する姿勢を示し、“投票したらそれでおしまい”ではなく、その後も改革へのプロセスを共有していこうと呼び掛けたのは、国策レベルの問題に立ち向かおうとする者として極めて潔いと思う。
候補者の姿勢がここまで異なるものになったのは、
区民の選択肢としても良いことだと思う。
都知事選のように派手な報道がされるわけではないので、
こうした情報がどこまできちんと有権者に伝えられるのかは不安な部分もある。
とはいえ曖昧なものいいにうんざりすることが多い中で、
区長候補の討論会でここまでスカッとした気分になれるとは驚きであった。
まちの雰囲気もけっこう変わってきた13日の夜に世田谷区民会館で
世田谷区長選候補による討論会が開催された。
出馬が予定されているのは熊本のりゆき氏、鈴木よしひろ氏、水間けんいち氏の三人。
当初は不思議なことに討論の議題に下北沢の再開発問題はあげられていなかった。
だが会場で参加者からリクエスト用紙で質問を受け付けていたので、
僕もその旨を記入しようとしたら、なぜか僕の受け取った資料には、
質問用紙が入っていなかったので、受け付けまで戻って記入して提出。
結果的にはこれに関するリクエストがかなり多かったようで、
急遽後半で質問に加えられ、討論会のハイライトとなった。
三人の中でこの問題に一番明確に反対の意思を表明したのは鈴木候補。
「私が区長になったら計画は中止します」
「私が区長になったら下北沢の道路計画は中止するとメディアの方も報道してください」と繰り返し明確に言い切った時は、場内に息を呑むような緊張感が走った。
現在の区長でもある熊本候補は、あいかわらず防災を名目に再開発を推進すると言い切る一方、水間候補は「いったん中止して民意を問う」と述べたが、
鈴木候補からスタンスのあいまいさを指摘され、
さらに熊本候補からも「(熊本区政以前の)大場区政の時に助役として計画を推進したあなたが中止できるのか?」と突っ込まれるひとまくには、
笑いをこらえるのに苦労した。
子育てについても鈴木候補は託児所を増設し、待機児童をゼロにすると述べていたが、
これは民営化が主流となっている現在の状況の中では、極めて異色の発言らしい。
他にも「私は改革するスタンスの人間なので、今までの区政で良い、平穏無事な路線を選びたいという人は、他の候補を選んでください」で鮮明な姿勢をアピール。
「私も町会に加入しようとしたけれど入れてもらえなかった。自民党でも公明党でもないからですかね? 行政が区民の意見を聞くといっても、けっきょくこういう町会の意見を聞いて、区民の意見を聞いたということにしてしまうんですよ」という発言も受けたが、特に僕自身に響いたのは「私を支持する人は困難な道をともに歩むという覚悟を持ってください」という一言だった。
単に甘い言葉で関心を惹き付けるのではなく、ラディカルに改革する姿勢を示し、“投票したらそれでおしまい”ではなく、その後も改革へのプロセスを共有していこうと呼び掛けたのは、国策レベルの問題に立ち向かおうとする者として極めて潔いと思う。
候補者の姿勢がここまで異なるものになったのは、
区民の選択肢としても良いことだと思う。
都知事選のように派手な報道がされるわけではないので、
こうした情報がどこまできちんと有権者に伝えられるのかは不安な部分もある。
とはいえ曖昧なものいいにうんざりすることが多い中で、
区長候補の討論会でここまでスカッとした気分になれるとは驚きであった。
by shida-a
| 2007-04-13 00:18
| Save the 下北沢